日々之徒然

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2006年10月22日(日) 00:09

プチ・トリップ



乗るヒマ・ナッシング、さらに倍。って感じである。
こうなったら最後の手段、ドーピングです。

その名も白州蒸留所。シングルモルト・ウイスキー。43%。

本日、物置から発掘された古酒(?)です。立てて保管してあったのが災いして瓶内に結露をみましたが、幸いにもコルクの腐敗は免れました。


口に含めば高原の風がふきます。
白い河床の、せせらぎが聞こえます。
居ながらにして僕は白州へ。

妄想街道まっしぐら。

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2006年10月17日(火) 00:15

寄る年波の迎え方・ドライバーズライセンス編


写真はhttp://hiro511.hp.infoseek.co.jp/より転載


先日、地元警察の敷地内にある公安で運転免許の更新手続をしてきたわけだけど、そこで「なんだかな〜」と感じた出来事があった。今日はなぜかそれを思い出したから、いつの日か(いつ?)請願するときまでの備忘に記しておこう。


運転免許の取得や更新にあたっては、取得者の視力検査が行われるワケだけど、我が地元の警察所では、更新申請受付担当の職員(婦人警官)がこれを行っていた。

その受付の婦警さんは、更新通知書と旧免許証を一括りにした申請書類をチェックしたりナニヤラ記入しながら、申請人を視力検査の機械の前に立たせ、机上にある試験器の操作ボタンを押し押し視力検査も行うという、書類や検査の流れからすると、まぁ効率的な感じ。

自分などは、
「これは?」
「右です」
「はい、ではこれは?」
「上です」
なんて感じで、まぁ、比較的スムースに検査を終えることができた。
"よくある風景"な感じ。

ところが、自分の後に受付・検査を受けた初老(というより老齢か)の男性の場合はそうはいかなかった。

婦警さん:「鈴木さん(仮名)、切れ目のある方をおっしゃってくださいよ。これは?」
鈴木さん:「…上」
婦警さん:「……、じゃ、これは?」
鈴木さん:「右、か…。」
婦警さん:「えー!?鈴木さん、よくみてよー!!これは?」
鈴木さん:「上」

婦警さん:「鈴木さん!これが見えないとちょっと免許あげられないよー。ダメダメ!ちょっと座って待ってて!!」

文才無き故、この時の婦警さんのキツーい言い方を表現できないのがもどかしい限りだけど、なんともまぁ、きつくトゲのある言い方だったのよ。


見えないことについて、鈴木さん自身はまったく悪くない。鈴木さんはただ、前より歳を取っただけなのだ。そして、歳を取った結果として、誰もがそうであるように、視力が落ちてしまったのだ。

ただそれだけの事実なんだけど、本人にとってはとても大きな事実。


自戒も込めて問うけど、
モノには言い方ってものが絶対にある。
視力が落ちたのは罪か?!
そんなはずは絶対にない。

僕はそう思う。


免許更新や道路使用許可申請に多くの人が訪れている地方警察署の一室で、若い婦警にCマークの切れ目がよく見えないことをなじるかの如く言われた鈴木さんは、

「あぁ俺は歳を取ったんだ!免許の更新ができないのだ。衰えてしまったのだぁ!」

そう思ったのだろうか。それとも、とても恥ずかしく感じてしまったかも知れない。自分には鈴木さんはかなり動揺した風に見て取れた。ムチ打たれた老人を見るのは心が痛んだよ。彼が自分の父親だったとしたらどうよ?なんて考えた。

腹が立った。ムショーに。

ヘナヘナと鈴木さんがベンチに腰を下ろしたその隣に座っていた、これも初老の男性が、見かねたのか「ずいぶん怒られちゃうねぇ。。」と鈴木さんに同情の言葉をかけていたのを見たから、自分が婦警に対してどうのこうの言ったりするのはやめておいた。(鈴木さんの傷心をこれ以上深くしてもいけない。)


視力検査って、眼科で診断書もらって、それでもって眼鏡等の条件も含めて免許更新時の視力検査に代えるってことは不可能なんだろうか?



自分は正直、嫌だよ。あんな風に自分の老いを思い知らされるなんて。もしそうなら、ゴールド免許なんか糞食らえ、って思う。

あんな窓口で、あんな風に引導を渡されるのは、きつすぎるよ。

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2006年9月13日(水) 01:55

味付け

友達とオートバイをとっかえっこして、
しばらく乗ってみる。

で、ひとしきり慣れた頃、
再び自分の車両に戻って。

どう?



君の車両はイイ味だしてるかい?
これだよこれ、ってホッと感じるかい?



開発さんは、そこんところをホント一生懸命作ってるんだなぁ、

と、

再び跨った自分の車両の上で、最近はそんなふうに思うようになった。


かつて乗ってきた自転車、車、オートバイ。
ママ・チャリだろうがレーサーだろうが、
みんなそれぞれの特別な印象があった。


硬い、柔らかい。
クイック、スロー。
太い、細い。
しっかり、てきとう。
重い、軽い。

敏感、おっとり。
立ってる、寝てる。
タイト、ルーズ。
五月蠅い、静か。
ラフ、スムース。


時々乗り比べることって、とても良いことなんだと思う。

あぁ、自分の車両って、
こんなイカしたハンドリングだったんだ!
こんなに素敵な音で走るんだ!

って、
相対評価をして初めて気づくことがあるかも知れない。


要らぬ改造をしないで済むし、
本当に足りない部分があるのなら、
そういうところも発見できる、かも。

いろいろなのがあって、
それを乗り手が好きに選んでいく。

やっぱおもろいですね、バイクって。

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2006年9月3日(日) 19:11

二輪車の操舵

わっぱふたつ。
どうして曲がるんだろ??
いまだに不思議だ。

自転車に初めて乗ったのが3歳の時。
小学生の頃は自転車が移動の必須アイテムで、
中学生になった頃から日帰りの遠乗りを始めて、
高校生になった頃からは自転車で山を走り出した。
原付を手に入れてからはもっぱらオートバイ。

自動車に乗るようになってその割合は落ちたけど、
今まで自分が用いてきた移動手段では、
二つ輪の乗り物がダントツで多い。

特に自転車は、何も考えなくても動かせる。
自分の足で歩いたり走ったりするより、
得意なような気がするほど。

なのにさ、いまだにわからんです。
二輪が曲がる、そのワケが、はい。
ムズかシーよね。


そりゃ、一応読み書きのできる人間ですから、理論は理解できますし、あーそーかー、って何か読んだりすればそれなりに納得できます。いろいろの、キャスター角とトレール量云々だとか、スリップアングルがどうしたなんてことも頭ではわかってるつもりです。でも、やっぱり、ホントのところはわかってません。

大体からして、
「フロントタイヤがグリップしている」という
この“単純な”状態。
これが全然理解できてません。

「グリップ=未だスリップに至っていない状態」

そいうレベルでは理解できてますが、
じゃ、その、フロントが破綻してない状態って、どういう状態なのか?
そんなこと考えてたら、脳みそがウニになりそうです。っていうか、既に一部がウニです。
(そういえば、摩擦っていう概念もよくわかってません)

同じことはリアタイヤについても言えるけど、フロントはリアに比して、進行方向軸に対して蛇角がつくことによるさらなるアングルを生じて仕事をしているせいか、理解に苦しむ。というか、さらに理解できない。

まぁ、どのみち、頭でわかっていても、結局は体で表現したり感じたりしなければならない類の技術なり知識ですから、僕は僕のできうる安全策を採って運転をするしかないワケですが、自分なりの向上心というか、モア・ベターを目指したいとも思うわけです。

そんな感じで悩みは尽きませんが、ここしばらく、自分なりの答えが出せないでいる問題があります。

それは、

押しハンはダメ。これはわかる。
じゃ、引きハンなら良いのか?
という問題。

(抵速度域ではなく、舗装路においてある程度の速度域で加速状態にある時を想定しています。押し・引きをコーナーイン側を基準に表現してます)

これ、わからんです。マジで。
たとえ引きハンすることが別に良いとしても、
その程度に限界があることは単純に理解できるワケですが、
その限界が訪れる理由ってもんがイマイチわかりません。

ライディングと理論、その実践に一家言ある方々の意見を、
是非ともイロイロ伺いたいところです。

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2006年7月22日(土) 01:33

BIKING

月曜日は某所に出向くことが決定事項。

雨が降ろうと風が吹こうと、よほどのことが無い限り、毎年その日のその場所に缶コーヒーを持ってオートバイで出向きます。オートバイが無いときは車で行っていました。時間はまちまちですが、やっぱり夕方が多いかな。

で、その場所で缶コーヒーを一本飲んできます。
ただそれだけのことですが、毎年その日のその場所を確かめているのです。

怒りと悲しみとやるせなさを缶コーヒーで飲み下して、懐かしさと寂しさと恐怖と、そして少しの勇気をもらって帰路に着くのが毎年の行事となって久しいです。

そこへは、誰を誘うわけでもなく、いつも一人で出向きますが、偶然誰かとそこで落ち合うこともあります。顔見知りだったり、そうじゃなかったりいろいろです。もっとも、落ち合った誰かと交わす言葉はそう多くはありません。

そこに行くとはっきりと思い出す感覚があるのですから、別に慣れてしまったわけではないと思います。絶対に忘れてはいけない。そう肝に銘じています。

缶コーヒーの銘柄は指定銘柄のネスカフェのサンタ・マルタ。
これは、かつて自分がしばしば使いパシらされた銘柄です。

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2006年3月13日(月) 22:12

昔話・その6・大型自動二輪免許取得



しばらく二輪から離れていた。
維持できなかったし乗る時間もなかった。
時々原付に乗る程度。

でもなぜか、ある日思い立つ。

あ、ハレーとか乗りたいかも。
スポスタとか良いかも。
パパサンで良いかも。
と。

限定解除者の友人に話すと
「車両は金さえあればいつでも手に入れられるけど、免許は取れるときに取らないといつまで経っても取れないよ〜」
との助言。

妙に納得した。

事前のリサーチ。
友人に付き合ってもらい大型中古量販店に出向く。

スポスタは無理。高すぎ。
クラッチが重いのを言い訳に速攻で諦め。
ナナハンクラスも高いなぁ。
ちょっと気になってたZRX1100なんて100%無理。

唯一手が届きそうなのは、
国内仕様のGPZ900RとTRX850。

実はTRX850はずーっと気になってた機種でした。
なんか良いんだよね。佇まいが。
ハンドリングのヤマハ、と称される会社のハンドリングマシン。

TRX850はお世話になってたMサイクルによく入庫していて、いつもとても格好良く見えた。白トラスの赤外装。ノジマかどこかのEXシステム。黄色いバネ。

ため息一つ、二つ。

まぁ、無い袖は振れないので友人の助言に従い、先ずは免許取得のその方法から考えました。

金なら無い。
暇もそれほど無い。
じゃぁしょうがない。
今回も一発で。

と、単純な発想です。


調べると某自動車教習所が比較的近くにある。非指定校なのでトータルで見ると教習料はかなり安く済ませられるようだ。一回4000円の教習を12時間(うろ覚え)。もちろん試験場で検定試験を受けなければならない。

押入からヘルメットを引っ張り出し、
上野のバイク用品店で激安グローブ購入。
近所の作業服屋で安全靴購入。
装備は簡単に揃いました。

土日に受けた教習。
車両はCB750、GSF750、VFR750Kの三種。
久しぶりの二輪。そして始めての大型。
力に頼れる操作感。しかし、車両は重い。
感覚を取り戻す際に一番効果的に感じたのは8の字千鳥走行でした。
何回も転かしましたが、かえって遠慮がなくなりました。

教習は、とにかく課題をみっちりと。
波状路で苦戦。
それと、予想はしていましたが左手の痛み。
激痛。
一本橋手前の一時停止が辛かった。

最後に3,4時間程法規走行の教習を受けて教習は終了。アッというま。
ぜんぜん練習し足りませんでしたが、感覚が遠のかないうちに早めに試験へ。

東京は鮫洲です。
試験の予約を取り、会社へ当日の休暇申請。

週末は練習解放されている試験場へカブで練習に行きました。
試験順路の確認と停車位置や寄せのタイミングをみっちりと。
課題路については、教習所のそれはかなりタイトに作ってあったため、試験場ではかえって広く見えました。これなら課題は余裕だ、と思いました。

問題は狭めの試験場のため、かなり忙しい運転になるという点。
・大きなミスをしない。
・メリハリは抑えめで丁度良い。
・落ち着いて。
これを心がけることに。


試験当日は雨。
それも土砂降り。

はっきり言ってラッキーでした。
二輪運転免許試験受けるなら雨にかぎります。
急制動の課題距離は伸びるし、「水たまりを避けて徐行、という運転義務は無視して検定を受けるように」との試験官からのお達しもあり、気が楽になりました。

自分は受験者2組のうちの2組目の最後から2番目。
試験官が着目している点、他の受験者の良いところ悪いところを見ながら待機出来たので緊張はそれほどでもなかった。

検定開始してからはヘルメットの中であーだこーだつぶやきながら受験。
「次は右折。中程でウインカー。曲がって5番を左折寄せのまま」
「ハンクラ、この後指示40」
雨の中、慌てず落ち着いて。


結果、合格。
20名中合格者は2名。もうお一方は取消くらってた人でした。道理でこなれた走りだったわけだ。

嬉しかったというよりホッとした。
そう易々と休暇も取れません。


晴れて"どれでも乗れる免許"を手にしました。
当分購入することもないだろう、と思っていた車両もとっとと決めちゃうんだからやっぱり麻疹にでもかかってたんでしょう。いろいろと助言をもらった某ユーキに感謝です。

追記:
受験してみての率直な感想として、
やっぱり限定解除試験(昔のね)よりは合格基準が甘い設定になってると思います。もっとも、これまでがちょっと辛すぎたのかも知れませんが。

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2006年3月12日(日) 03:09

昔話・その5・自動二輪免許取得(ただし中型に限る)




ちょうど一年ほど前に自動二輪免許取得の頃の事を書いていた。
URLを貼ってお茶を濁そう。

http://blogs.yahoo.co.jp/ss900r/803365.html


試験1回目:減点超過

なんとオドロキ。
完走できてしまった。
しかしながら完走は試験官の温情によるもので、結果は減点超過で不合格。課題はそこそこの出来だったようだが、左折大回りでいちいち減点されていたそうだ。


試験2回目:検定中止

前半の課題、法規走行ともまぁまぁの出来だった。
急制動で大減点をされたがまだ累積超過しなかった。試験続行。
で、検定終了間際の踏切にて一時停止の後、痛恨のエンスト。
危険位置停止とされ検定中止。

H君をして「もったいね〜」と言わしめたミスだった。
試験管にはメリハリの無さを指摘された。


試験3回目:

どうやら合格。
これといったミスもなかったけど、スラロームの出来がイマイチだったのを試験中から分かっていたので今回も温情で完走できたと思っていたけど、どうやら合格。
とても良い天気の日だったことを覚えている。

試験後の待ち時間、限定解除試験の様子を見学した。
急制動で大転倒をする女性。
減点超過で中止にされ、回送時に肩を落としてる人。
受験者悲喜こもごも。
完走者は降車時までとても丁寧に運転していた。
(それでもすごく速く見えた)

数日後に自宅最寄りの自動車学校で取得時講習を受ける。
講習料を2万円も取られたので驚いた。

講師に「限定解除しないの?今度うちは指定校になって大型自動二輪の教習に向けた予備教習始めるけど、君ならいけるよ。値段も安いから受けてくれないか?」と誘われた。
限定解除された免許を割安に手に入れるチャンス、とも思ったけど、いかんせん貧乏だった。今から思えばロハで教習が受けられる良いチャンスだったんだろうけど、当時まさかタダが主流になるとは想像だにしなかったし、やっぱり自分はまだ中免で乗っておくべきだな、という判断をして丁重にお断りした。限定解除なんて絶対無理だ、とも思っていた。

取得時講習も終え晴れて二輪免許取得。(中型限定)
数週間後、近所のオートバイ屋さんに偶然置いてあったGPz400Fを手に入れることになる。

当時働いていた店の店長Kさんが以前乗っていた機種ということで、現車を見るのを付き合ってもらった。R.P.Mの4-2-1管の付いた4型。54馬力。
エンジンをかけるとガラガラとやたら騒がしい。あまりの賑やかさに驚いたけど、Kさん曰く、「こんなもんだよ。回ればスムースだから大丈夫。調子良さそうじゃん?」とのこと。価格は当時の月収(低ッ!)の2倍ほどで購入。それなりにいろいろと手が掛かったけど、機関好調の比較的きれいな外装の車両だった。

CB400SF、GPZ400R、GPz400F。
H君、Kさんに引き連れられて初めての遠乗りは伊豆スカイライン。

ビューン。
あっと言う間に二人は見えなくなって自分はおいてけぼり。
運転がとても難しく感じだ。ワインディングの走り方なんて全然知らなかった。80キロ出しておぉ!と驚くレベルだったんだから無理もない。Kさんが「初めてにしては速い速い。」とセーブしてくれたおかげで無茶をすることもなかった。
中免の日々はこんな感じで始まりました。

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2006年3月10日(金) 00:43

昔話・その4・限定解除者の乗るGPZ750R




最初にオートバイで北海道へ行ったのは1990年。
26日間の行程。

全行程で3000キロ程の走行距離だったからいかにのんびり旅だったかが分かる。もっとも距離の伸びた日でも300キロほど。少ない日は数十キロなんてコトもあったなぁ。連泊もよくしたし。旅を満喫した。今から思えばとても贅沢な夏だった。

旅の後半だったと思う。
小樽から新潟行きのフェリーに乗るつもりだった僕等は小樽へ半日圏内であるニセコの山中にいた。ニセコだと五色温泉の近くのキャンプ場が有名みたいだけど、僕等は国民宿舎の雪秩父荘の隣にあるキャンプ場に連泊してた。落ち着いた林間のキャンプ場でとても居心地が良かったなぁ。

雪秩父では当時300円でお風呂(モチ温泉)に入れてもらうことが出来て、ここのお風呂は内風呂が男女別、露天風呂は内風呂から出れる形になっている半混浴だった。よく女性もついたての向こうからお湯に浸かったままついたてのこちら側(男側)へ来ていた。変な気分には全然ならなかった。すがすがしく気持の良いお風呂だった。


その日、某Fは日中の倶知安方面の散策で未舗装路で転倒をしてしまっていて、手に怪我を負っていたため入浴をパスしていた。(これは後で某Fがじたんだを踏んで悔しがることになる)

僕は一日の汗と埃を落とすためお風呂にはいることに決めていた。
その日、夕方にキャンプ場にやってきた多摩ナンバーのGPZ750Rのお兄さんを誘って一緒にお風呂に行った。

そこでちょっとした事件。
(旅の途中だったこともあって)血流のいささか多すぎる十代の男性には少々刺激的な事件。まぁ、いわゆるポロリです。おっぱいです。

自分とGPZ兄とは顔を見合わせてアイコンタクト。

(見た?!)
(見たっ!)

男ってアホですね。

そんな事件のおかげもあってGPZ兄とはすっかりうち解けて、その夜は食事を一緒にとったり、いろいろと話をした。

GPZ兄は僕らよりもだいぶ歳が上だったようだけど、当時おそらく20代の中頃だったのではないだろうか。それでも僕らにはずいぶん大人びて見えた。気さくな優しい雰囲気の人でした。

限定解除免許所持者は中学の生活指導の教師のように取っつきにくい、とい印象はこの人に出会ってすっかり払拭された。


僕らは50ccの原付。
彼はナナハンのオートバイ。

お互いがお互いのマシンの良いところと悪いところを教えあったりして。初めて聞く話も多かった。特に限定解除試験のこと。運転技術を少し教えてもらったり。

「Uターン、できる?」
「難しいですね」
「明日の朝、コツを教えてあげよう。後ろに乗ってみなよ。」
「おぉー!」


そうして僕は翌朝、初めて大型二輪のリアシートに乗せてもらいました。
イエローラインの引かれた山中の片側一車線の道。
彼は僕を乗せて事も無げにクルリとUターンして見せてくれました。

信じられなかった。
こんなに大きなマシンで。Uターン?
しかも二人乗りで。
倒れんばかりのバンク角。
大きく切られたハンドル。

スムース、そして速い!

「エンジンが大きくて力があるから、かえって簡単なんだよ」

GPZ兄はそういって笑ってたけど、
僕らは目がまん丸になりました。
やっぱりすごいぞ限定解除!
こんなマシンをこんな風に扱えるなんて!

僕らよりも一足早くフェリーに乗るためにキャンプ場を出発した彼を見送りながら、とても強くGPZ750Rというバイクを意識しました。
そしてそれを操縦するということも。

GPZ兄は今でも元気でいるのだろうか。
とがったところのない、穏やかな感じの人だったけど、
自分にとって忘れられない、とても印象深い人です。

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2006年3月9日(木) 00:51

昔話・その3・駐車場でオートバイ<原付免許取得>

自分が最初に取得した運転免許は原付自転車の免許でした。

高校時代、某Fと学校近くのコンビニでコーラなど飲みながら道行くバイクを眺めて北海道へ行く話を良くしていました。

某Fも自分も既に他の友人達と一度北海道へ電車旅をしており、彼か自分かどちらから言い出したのか忘れてしまったけれども、自分と某Fは一緒に夏の北海道にバイクで行きたいよね、と計画をごく生温く練っていた。

車両はビジネスバイクが丈夫で良いだろう。
必要装備は折半して購入すればなんとかなる。


受験シーズンが終わった頃、免許取得することにしました。
高校の同級生に譲ってもらった参考書。
それを読んで演習。。

で、試験一回目はアッサリ落ちました。
一点か二点足りなかったんです。
結構凹みました。
友達連中で落ちた奴はいなかったし、
まさか落ちるとは考えてなかったのです。
国家試験(?)をなめてました。

で、二回目でちゃんと合格。
晴れて免許所持者に。
(残念ながら一度免許失効をさせてしまい、この時の取得記録は免許証から消えてしまいました)


しかし自転車しか乗ったことのない高校生。
原付免許があったからって、もちろんちゃんと運転は出来ません。

某Fは既にスズキのK50(所謂ゴキブリ)を入手していて、その車両で練習をさせてくれた。県立公園の大きな駐車場。暖かい夕方だったなぁ。

初めてのミッション車。
とにかくクラッチ操作が難しかった。
運転操作を完全にナメていた自分はここでもやっぱりかなり凹みました。エンストさせて一度軽く転かしました。素手で乗ってた手を突いて、痛い授業料。
某Fは操作のコツを上手に教えてくれた。

それまでに自転車では相当数転倒をしてきたけど、原動機付きはこの時が初めての経験。スピードとパワーに軽く恐怖を覚えました。もちろん同時に興奮も。

しばらく後、スーパーカブに乗り始めました。

ゴールデンウィークを利用して初めてのツーリングで富士五湖方面へ。
北海道行への予行演習でした。
そしてその年の夏、北海道へ行きました。

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2006年3月8日(水) 01:06

昔話・その2・オートバイへの意識


写真はhttp://www.old-collection.com/よりの転載。

やっぱり子供の頃。
既に小学校には上がっていただろうか。
年代的には既に小学生だった筈なんだけど、
どうにも思い出せない。


最寄りの急行停車駅まではバスで行く、という郊外の団地に住んでいた頃。駅前デパートといえばバスに乗って行くところでした。

デパートへ買い物に行くため団地からバスに乗っても、駅前に未だバスロータリーのできる前であり、駅に最寄りのバス停で下車しても駅までは5分ぐらい商店街を歩いて行かなくてはなりませんでした。

今から思えば少々いかがわしい雰囲気の駅前商店街で、艶っぽいポスターの貼られた映画館があったり、ストリップ小屋の呼び込みのおじさんに「坊のかぁちゃんは美人でイイな〜」などとからかわれながら歩いた覚えがあります。一家は駅舎のすぐ隣の中華料理屋で食事をすることが多かった。インベーダーゲームを初めて見たのはその中華料理屋の二階にある喫茶店だった。

一家でちょうど駅舎の前を歩いているとき、バス停のある方から駅前に一台の黒いオートバイがやって来て走り去った。

黒いオートバイなんて初めて見た。
かっこよかった、最高に。
男の人がヘルメットを被って乗ってた。


まだアルファベットの読めなかった自分は父に聞いた。

「あのバイクの横の字は、なんて書いてあるの?」
「んー、よく見えなかったけど、Zなんとかとか書いてあったよ。数字も書いてあったけどちゃんと読めなかったな。」

黒基調の色彩、角張ったスタイルのそのバイクは後年Z750FXであると知りました。(400だったかも知れませんが)

そのバイクが忘れられなくて、小学校高学年の頃アオシマだかタミヤだかのプラモデルも作った。銀色の排気管の形、ブレーキホースのパイピング。どこをとってもカッコイイと感じました。プラモデルはあんまり上手に作れなかったけれども。

駅前で最初に見たときに、そのバイクの発する音がとても大きかったのは覚えているものの、どんな音だったのかはしばらくして忘れてしまって、いまだに思い出せない。ただ、初めて聞く音だなぁと思ったことは確かだ。
なぜか、"男の乗り物"だなと強く感じた覚えがあるけど、何でだろう。伊達っぽい格好良さを感じたからなんだろうか。仮面ライダーの影響かも知れないけど、ちゃんと思い出せない。とにかくも、そんな風に感じたのです。

インベーダーゲーム、駅前の中華食堂のチャーハン。そしてFX。
カワサキ、という社名を聞くとそれらを思い出します。

そういえば、駅前の中華食堂のテーブルの上にはまぁるい占い機が載ってたなぁ。中に玉か何かが入っているらしく、持って振るとガラガラと良い音がしたもんです。

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2006年3月7日(火) 19:53

昔話・その1・公道デビュー


画像はhttp://www2s.biglobe.ne.jp/~casa/g-story-46.htmより転載させて頂きました。

まだ小学校に上がる前、母の実家に法事だか何かで行ってた時のこと。座敷でゴロゴロしていたら祖父の弟(大叔父)であるKのおじさんに誘われた。「おいshin坊。ちょっと駅の方までに行くぞ。スクーターで行くけど一緒に乗るか?」

今となってはどうして大叔父が自分を誘ったのかが分かる。僕は大叔父と駅前のパチンコ屋へ行ったわけで。
大叔父としては自分を遊びに連れて行くのを口実にしたかったんだろう。

当時、母の実家の周辺は田んぼだらけで、田んぼの中を片側一車線の一本道がダーッと真っ直ぐに走ってた。信号はポツポツとあったけど、車はまばら。牧歌的な風景が広がってた。

大叔父はその実家からほど近い場所に居を構えていたからだろう。ヤマハのパッソルで来ていた。そのパッソルに二人乗りして駅まで。ヘルメットって?てな時代だったはずだ。少なくともあの地域ではそうだった。

それ以前にも大叔父とのパッソルの二人乗りは経験済みで、その時は大叔父の家の前の広場で二人乗りさせてもらっていた。パッソルの白っぽいシート。大叔父が座ったその足の間のステップに自分は立ち、少しだけシートに腰掛けて。ハンドルの真ん中辺りに手を添えてたっけ。

パチンコをしに駅に向かったその時も、そのスタイルで走り始めたんだけど、そのうちに大叔父が「おい、shinが運転してみな」と言うので自分でグリップを握って走った。大叔父はハンドルに手を添えて方向を修正しながら、「捻れ」とか「戻せ」とか指示してくれた。道路には30と書かれた標識があったのを知っていたから、メーターの針が30を指すようにやってみた。そのパッソルのメーターは40km/hまで切られていたのを覚えている。否、45Km/hだったかな。

当時の自分にとって、オートバイを運転する、ということは絶対大人にしかできないスゴイことだと思ってたので、憧れのオートバイ(パッソルだけどさw)を運転できてとても嬉しかったし興奮した。

で、しばらく走って慣れてくるとちょっと欲が出る。

オートバイの音と言えば、「ブーン、ブ・ブーン、ブ・ブーン…」という(シフトチェンジを伴った)音だと完全に思いこんでいた自分は、「あのエンジンの音が高くなったり低くなったりするのはどうやるんだろう?」と思いながらスロットルを操作してたっけ。捻ったり戻したりいろいろ試して。。大叔父にしてみれば「コイツ、なに要らんことやってんだ?」ってなもんだっただろう。

駅に着く頃、最高速度40km/hを出したのを覚えてる。
大叔父は「どうだ?気持良いだろう」って言ってたな。
自分は「案外簡単なんだね」なんて生意気なことを言った覚えがある。

その後は大叔父とパチンコ。自分も少し玉を分けてもらってパチパチ打ったけど、結局二人とも出ずに早めに切り上げて家に戻った。どこ行ってたの?って聞かれたら駅の方でバイクに乗ってたって答えるんだよ、って大叔父に念を押されたけど、言われなくてもわかってるよなんて、これまた生意気に思ったことを覚えてる。

パチンコ屋を出てバイクに乗って、駅前で信号待ちをしてたらお巡りさんに言われた。
「お父さんがハンドル持ってね〜。」


道を走る車たち、幹線道路の制限速度、新型のスクーターの最高速度、手打ちのパチンコ、駅前交番のお巡りさん。

何もかもがゆっくりだった頃ののどかな思い出です。
それが自分のバイクとの最初の出会いでした。

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2006年1月29日(日) 14:05

三宅島・TTレース構想

今日の朝日新聞朝刊にも載ってたけど、
ちょっとだけ現実的進展があったようです。
マン島への視察予算が計上されたらしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060128-00000148-mailo-l13

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2006年1月17日(火) 17:08

首都高・中央環状線

gokiさんに頂いたコメントで思い立ち、ちょっと調べてみました。

開通後は所謂C2線、になるのだろうか。
このページによれば、平成18年度の完成が目指されているらしい。

うーむ、R254(川越街道)と交差する(高架)交差点ではまだ工事してるよ…。本年度中の開通には間に合うのかな。再来シーズンには3号渋谷線まで乗ることが出来るんだろうか。

環八・環七の劣悪な渋滞にハマらないなら、C2>3と乗り継ぐのに700円払うのも惜しくない、ということはきっとあると思う。環七・環八の渋滞が緩和されるのも(こっちはロハだし)歓迎だ。

民営化一年生の会社でもあるし、事業の計画そのものの是非は賛否両論あるんでしょうが、個人的には開通自体は歓迎かな。もっとも、新たな渋滞の名所が出現しちゃったりするんでしょうね。

まぁ兎に角、都内は車両が多い。
二輪車所有の自分が言うのもナンだけど、税金と反則金を都内だけは特別に値上げした方が良いんじゃない?って思うことも多い。勿論、値上げして欲しくはないんだけど、税制政策的には全然アリだと思うんだよね…。空気悪いしさ。

二輪のマナーは全国一悪いと思う。
マナーの悪さの好敵手(?)としては大阪辺りがそうだと思うけど(大阪の人、ゴメン)、とにかく東京都内の二輪運転は酷いのが多い。放射状線よりも環状線の方が混んでるからか酷いのが多いと思う。通勤時間帯なんかはこの限りじゃないんでしょうけれども。

そんなこと言って自分も、都内では到底人のお手本にはならないような行為もしてるんだよね…。ガラガラと暑がるエンジンに新気を当てるためにすり抜けは勿論、ばれなきゃ良いかとイエローカット。二車線中央でのすり抜け・追い抜き。交差点では車列の前へ出て停止線を越えての停車。

都内だからアリだよな、という意識は、はっきり言って…ある。

「ちょっと失礼」なんて後続車に片手上げたりぺこりとお辞儀したりもするけど、そういう問題じゃないよな…。都内特有の地元ルール(だと思いたい)の空気に飲まれちゃってるんだろうな。。反省しよう。新年だし。

今より少しでも交通が流れてゆったり走れる様になれば、運転者の全体的マナーも改善するんじゃないかな、なんて思ったりもします。
勝手かな? 無関係とは思えないんですよね。

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2005年12月21日(水) 01:53

ハンドルの振れ

こんな時間になってしまった。
寝なきゃ。ま、これ書いたらね。

さて、オートバイのハンドルのぶれについて。

これ、結構起こるんですよね。
で、対策も色々語られるわけですが、独断と偏見でちょっと考察。

先ずは速度域別に場合分けが必要だと思うので速度別に。
基本的に速度域が上がるほど(下位速度域の原因を承継しつつ)不具合の出現する原因は増えるように感じる。

一.低速(20Km/h以下)

これぐらい低速だとハンドルがぶれる、という感覚よりもホイールが曲がってるな〜、という感覚。明らかにどこかに不具合があると認識できる。

・ホイールの大歪み
・ステムナットの緩み大。若しくはガタが出るほどのステム・ベアリング不良。
・前後アクスル締め忘れ
・Fフォーク不良
・パンク等

二.中速(20-60Km/h)

手放しをするとブルンブルンと振れる。
このぐらいの速度域だとホイールバランスの影響は少ない(と思う)。

・空気圧不正
・Fフォークダンパー性能不良(オイル量/粘度の不正等)
・スイングアーム・ピボット等のベアリング不良若しくは組み付け不良
・タイヤの消耗や歪み(段減り・偏摩耗)
・サスペンション・リンク等の破損・不良

三.高速(60km/hオーバー)

片手支持でもポジションによっては振れる。
手放しをすると時間経過と共に共振によりウォブル増大。
もはや車両はハンドルを支持しないと直進不可となる。転倒必至。

・着座位置不良
・シャシ組み付け不良(E/Gスタッド破損、シャシ周り組み付けトルク不正等)
・アクスル歪み
・Fフォークが左右で偏差している
・ホイールベアリング不良

四.高・高速(120−180over)

・フレーム/懸架装置不良
・共振
・アライメント不良
・装着タイヤの選択不良
(・全体剛性不足)←これに起因するものは通常使用ではあまりないと思う。

こんな感じでどう?
完調車なら、基本的にメータが切ってある速度域まで、通常路面で明らかな危険を感じることは無いはず。共振さえ起こらなければ、まともな車両はそれほどヤワじゃないハズ、でしょ?
あと、メーター指示可能速度以上の経験は自分にはありませんので悪しからず。

これを書いたのはね、自分は結構柔らかめにハンドルを保持してるつもりなんだけど、つい先日までフロントのブルブルに悩まされていました。減速時にクラッチ切ってアクセル煽る動作だけでブルン!と来るほど。でも、Fフォークの整備をしたら当たり前のように振れは収まったので、備忘と誰かさんの参考になればと思い記します。

ツッコミ歓迎。悩まされてる人も多いですし。
何より、振れってヤツは本当に危ないらしいので。

300Km/h以上でライダーが(直線で!)吹っ飛んだ映像を観たことがあります。
二輪車がまともに走れる原理を考えると、明かな振れは異常な現象です。軽微なものも速度上昇と共に二次曲線的に増幅するので、これらの不具合をメーターが切ってある速度域内では許容範囲に収める必要があるはずです。

・ステムナットの増し締め
・ダンパー等のステアリングへの装着

これらは対処療法的なもので、消耗に起因する発現なら逆効果にもなりかねませんし、そもそも本来想定されている整備や装着効果では無いはず。ソコの所はすごく大事だと思う。わざわざ危ないことする必要は無いのですから。

あと、最後になっちゃいましたが、手放し時の前後重量比も大いに影響してると思われるので、原因特定のための観察時にはソコの所にも注意が必要だと思います。

なんだか酔っぱらってるな。
ガタガタぬかさず、シレ〜ッとバイクに乗りたいものです。

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2005年11月20日(日) 01:02

ミッキー・マウス

忘れないうちに書いておこう。
さっき"にとろ"にいわれて思いだした。で、思い出し笑いした話。


----------------
某日、某ガレージにて、某社長と会話中。

社長:「で、まぁ、実際に車両を引いて来てから解ることもあるからさぁ」
自分:「なるほどねぇ」

社長:「いつぞやなんかさ、バッテリー不良で機関良好ってんで引いてきた車両があったんだけど、新品のバッテリー載せてもエンジンかからない訳よ。どうしたんだろうって圧縮を見るとさ、全然ないわけ。」

自分:「ありゃ、機関良好じゃ無かったんだ?」

社長:「そりゃもう、良好なんてもんじゃなかったよ。引いてきた以上、ちゃんと動くようにしないと商売にならないからさ。で、圧縮無いんでシリンダー降ろしたのよ。そしたら、お前、ビックリだよ!」

自分:「どしたの?」

社長:「だって、ピストン入ってねーんだもン(笑)。そりゃエンジン掛からんよ!俺も20年やってるけど、ピストン入ってないエンジンは初めてだったわ。さすがにあったまにきたからさ…ピストンの替わりにミッキー・マウス入れて、シリンダーとヘッドを組み付けて送り返してやったよ。」

社長:「おい!どうなってるんだ?!ミッキー入ってるぞっ!って(笑)」

一同:「がははははー」

社長:「次にあのエンジン開けた奴はさぞかしビックリしただろうなぁ…。ピストン入ってない以上のサプライズを経験できたってわけだ。俺って人の役に立つな〜。」

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2005年11月1日(火) 14:12

限界

とあるツーリング記をwebで拝見した。
よくある日帰りマス・ツーリングである。7台程か。

投稿者はリターン組で歴は浅い。
ロケーションは渓谷沿いを中心に山間部である。ご多分に漏れず、それなりに無理をしてしまって危険な状況を招いたようだ。

ちょっとの"無理"は、肯定こそできないが、否定はしない。楽しめる範囲で楽しめばよいのだ。ただし、その"楽しめる"キャパは人それぞれである。彼は少なからずそのキャパをオーバーしたようだ。まだおぼろにも見えていないのかも知れない。

一日の行程の中で何回もヒヤリ!を経験するほどになると、あなたの命の重みは加速度的に軽くなっている、と忠告せずにはいられない。他車に起因するもの1回。自己に起因するもの3回。常に路上にあるプロドライバー/ライダーでさえ、やらかしてしまうときはやらかしてしまう。ましてリターン組ならなにをか言わんや、である。

30日間その調子で走っててごらん?
まず、死ぬよ。

自分への信頼は絶対的なものであるべきで、他との比較でもって相対的に決めるべきではない。


彼は面識の無い投稿者ゆえ、正面から見知らぬ自分が進言する程厚かましいことは出来ないからここに呟いてみる。自分のことは棚に上げ、全く無責任ながらにも書いておきたいと思った。他意はない。ただ心配になっただけ。楽しんで乗り続けていただきたい。残念なニュースはもう聞きたくない。

自分にも似たような経験はある。しかし、当時は周囲の人間がそれを抑えてくれた。まだ十分に若かったのだ。年長者になると進言を受ける機会は減る。少し口うるさいぐらいで丁度良い。

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2005年9月21日(水) 23:45

GPZ900R・そのハンドルポジション



自分のはA8で、180キロも(しか)出る(出ない)オートバイ。
ほとんど改造するところもなく、買ったまま乗ってる。

巷では改造ベースとしても人気があるようですが、アップハンにしたGPZって乗りやすいんだろうか?かなり疑問に思ってます。ノーマルハンドルのままの方が珍しいぐらいみたいだけど。

そのライディング・ポジション、熟考に値すると思うけどなぁ。

そりゃさ、アップハンは楽だと思う。特に高速道路みたいな真っ直ぐ道と極低速。
でも、ワインディングではどうなんだろう。GTなツーリングではどうなんだろう。

私感ですが、GPZ900Rの旋回性を引き出すためには、それなりの工夫が必要。黙っててもグイグイ曲がっていくほど元々の旋回性が高い車両ではありません。が、荷重の掛け方一つで面白いほどその旋回性が変化します。頭の高さやちょっとした重心位置でも変化する程繊細。面白い。

はっきり言って、自分は易しくない車両だと思ってます。
なれてない人は「なんて"立ち"の強い車両なんだろう!」と誤解するでしょう。
「操る喜び」を感じるためには車両に対してはっきりとアピールしてやる必要があってドン、と座っていてグリグリ曲がることは無いです。グリグリを得たいならそれなりにいろいろやる必要があります。もちろん、シレーっと走るだけならボーっととっちゃん乗りでも普通に走りますが、決してグリグリは望めません。

自分はまだ高々15,000キロ程しか乗ってませんが確信しました。
この車両、セパハンには理由があります。間違いありません。
カッコじゃないよ。その理由こそがGPzシリーズなんだなぁと。推定ですが、設計時想定の乗員身長は175センチ程でしょう。(自分には5センチほど遠い事になりますが、前後重心の事もある。ちょっと窮屈になるね)
前後左右の荷重/抜重がとてもやりやすい。アップで幅のあるステアリングではこうはいかない。ハンドルに対する入力もこのポジションでできる範囲で十分。アライメント変更によりFへの荷重/負荷設定が変更されている車両なら兎も角、ノーマルにはノーマルの確かなポジションの理由があります。ある程度乗って「疲れる」とか「キツイ」とかで変更するべきでないと思う理由です。乗ってるうちに身体も徐々に作られてくるしさ。

もちろんね、否定はしないのよ、アップハン。実際楽だもん、絶対。
取り廻しも軽いし、ワイドなアップハンでコーナーを抜けていく姿なんてAMA黄金時代のカワサキ車両をイメージさせるし。E・ローソンとか。

僕が言いたいのは、アップハンにすることによってスポイルされるGPZ900Rならではの特性も間違いなく有るだろうって事。
ですので、どうぞ誤解無きよう、そこんとこよろしく
(同じくノーマルセパハン肯定派の意見として"接地感"の濃さを挙げているものも見かけたことがあります)

うーん、何処かに走りにいきたいね。
誰かアップハンのGPZ900Rを試乗させてください。
その乗り味に興味だけはバリバリありますので。
案外良いのかな〜。

written by shin [/bike/TalkAbout] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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